比嘉 明人選手 プロフィール
1980年生まれ 39歳 プロテニスプレイヤー
【ジュニア戦績】
全国小学生大会 優勝
全日本ジュニア U-12 優勝
ワールドジュニア 日本代表
インターハイ(岐阜)ベスト4
全日本ジュニア室内選抜 優勝
インカレ ベスト8
【プロ戦績】
日本ランキング(一般)最高 シングル29位 ダブルス14位
山梨甲府フューチャーズ 優勝(ダブルス)
全日本選手権 ダブルス ベスト4
【ベテラン(35歳以上)戦績】
日本ベテランランキング(2021年12月31日付・35歳以上の部) 1位
全日本ベテラン選手権2021 シングルス 優勝
Q,先天性連動を知ったきっかけを教えてください。
私の信頼しているテニスコーチから先天性連動のことを聞きました。そのコーチは、長年坐骨神経痛と原因不明の関節痛、体の硬さに悩まされてきた方で、いろいろな治療・トレーニングを試されてきたのですが、一向に改善しないとおっしゃられていました。
しかし、先天性連動トレーニングを始めて以来、症状や体の状態に大幅な変化が起きていました。同じ職場で働いていた私から見ても分かるぐらい明らかな変化がありました。それをきっかけに、私自身も先天性連動のトレーニングを試してみたいなと思い始めました。
Q,比嘉プロはプロテニスプレイヤーの中でも、特にフィジカルトレーニングやケアに時間を使ってきたと聞いています。そんな比嘉プロから見て、先天性連動のトレーニングや治療は率直に如何でしょうか?
私は、幼い頃にテニスを始めて以来30年以上続けてきました。今、39歳なのですが、まだまだ選手として戦いたいと思っています。2021年からは、ベテランツアー(35歳以上)の部にも参戦して、9月にある全日本ベテラン選手権での優勝を目指していました。
若い頃のトレーニングや練習方法は量に比重を置く部分もあったのですが、年齢を重ねたことに加えて、今はテニスコーチとしての仕事もありますので、効率よく取り組まないと現実的にパフォーマンスが出せないなと思っていました。
そんな中で先天性連動のトレーニングに期待しているのは、
滑らかでロスのない動き
怪我しない身体
自分のテニススタイルに重要なフットワークの改善
今まで、プロ仲間から良いと言われたトレーニングは色々試してきたんですが、なかなか自分自身の体の硬さが原因なのか、動きにも硬さがありました。
連動性トレーニングを取り入れ始めて一年弱ですが、まず初めに感じたのは、ストレッチをしなくても身体が柔らかい状態が保てるようになったことですね。というかストレッチをいくらしても得られなかったレベルの可動域が手に入りました。担当の連動性トレーナーに処方されたメニューを実施すると、その場で体が柔らかくなります。そして一番大きいのが、今まで筋トレや体幹トレーニングなど良いと言われる様々なトレーニングを試してきました。もちろんどれも、良いところはありましたが、テニスに大きく直結する変化は感じられなかったんですよね。自分の中では、身体の硬はなかなか改善は難しいと思っていて、、、。しかし、先天性連動のトレーニングを行うと、楽に効率よく動けるようになりました。特に筋肉が筋肥大しているわけではないのに以前よりも楽に強くボールが飛ばせます。長年改善しなかった苦手なバックハンドが、以前よりも自信を持って打てるので、変化する球も打てるようになりました。担当の連動性トレーナー曰く「以前は使えていなかった筋肉や関節が、連動して使えるようになった」と説明してくれましたが、私も本当にそう思います。
Q,その他の変化があれば教えてください。
今は、テニスがとにかく楽しい(笑)思い通りに動けなかった体が、動くようになるとメンタル面もすごく安定するものですね。周りの選手やコーチなどにその変化は言われました。もうすぐ40歳になりますが、ついこの間、テニス日本リーグ(国内最高峰の実業団対抗戦)で、連戦4日目に20代前半の元気な選手と当たり、ファイナルセットまでもつれるロングマッチになったのですが、最後までクオリティを保って勝つことができました。終盤は若い相手の方がバテていました(笑)
Q,最後になりますが、比嘉プロが思うこの先の先天性連動の可能性について聞かせてください。
トレーニング=強くする、強くする=硬い っていうイメージ って少なからずあると思うんですよね。僕も本当にいろんなトレーニングをやってきたのですが、自分の場合、どれも「頭打ち」があるなと感じてたんですよね。このままずっと同じことを続けてもこれ以上伸びないよな、、、、って。でもそうは言っても取り組まないとな、、、って。
そこが先天性連動のトレーニングは違った。トレーニング=柔らかくする、トレーニング=しなやかにする、っていうイメージと言えば良いのかな。まだまだ変化は始まったばかりというか、まだまだ変わるなって実感があるんです。自分のような長くキャリアを続けるアスリートには、効率で柔らかい体の使い方が大事になってくるので。この考え方がスポーツ界に浸透すると、キャリアの長いアスリートが増えていくんじゃないかなと思います。僕みたいな長く競技を続けたいアスリートにはこの先天性連動のトレーニングに一度は触れてほしいなと思います。これは自分自身の体験から自信を持って言えることですね。