氏名:烏山司
年齢:35歳
職業:スポーツ内科医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター、消化器内科医、日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、産業医。現在は、消化器内科医として勤務する傍ら、一般社団法人ドーピング0会の理事を務める。
連動トレーニングを知ったきっかけは何ですか?
ランニングコミュニティで連動性トレーナーの方にお会いしたのがきっかけで知りました。そのトレーナーさんが、10000m・ハーフマラソン日本記録保持者の新谷仁美選手も所属するTWOLAPS TCと仕事をした経歴があるということをお聞きして、興味がより増しました。最初は「連動性っていうものがあるんだな」程度だったのですが、私自身の膝痛に対して治療をしていただいた時に、その痛みが完治したことで、より連動トレーニングの技術に興味・関心が湧きました。そこから本格的に勉強をしたいと思い始めました。
膝の痛みの完治を通じて感じた事や変化した事を具体的に教えてください。
一般的な世の中にある治療の多くは、痛みに対しても動きに対しても、「部分=局所」を見るイメージの治療が多い印象だったのですが、連動トレーニングは連動性を通して、「全身=連動」を見る治療をしており、一部分にかかる負荷を全身で分散し、減痛を図っていくという所を教えてもらい、治療とトレーニングにおいての視野がすごく広がりました。
連動トレーニングの強みは何でしょうか?
個体差に合わせたトレーニングの必要性を知れた事で、一般的に出回っている情報(例:理想のフォームやプロを真似しようという考え方)を良い意味で否定的に見れるなと感じました。いろんな考え方が存在する上で個体差を尊重し、個体差を活かすようなトレーニングを知る事ができたのが本当に大きかったと感じています。連動トレーニングの最大の強みは、個体差を前提としたトレーニング理論であることだと思います。
個体差が重要だと感じた具体的な実体験はありますか?
過去に連動性トレーナーの方にランニングフォーム改善でセッションをしていただいた時に、「烏山さんの個体差を考えると走る時に後ろ側はあまり意識しなくていい、前側を意識してください」と言われた事がありました。
これまでランニングの事を学び、調べてきた中では、「足をしっかり後ろに引く、肘をしっかり後ろに引くのがベター」という事を聞いたり、見たりしていましたが、実施する中で「本当にそれでいいのか?」という疑問を感じていました。セッションをした時には前側に意識を置く事の重要性を知り、実際にそのTYPEの連動トレーニングを実施してみると、ランニングエコノミーが改善し、ランニングにおいてのパフォーマンスが上がったなと感じています。
今後、養成講座を受講しようと思っている、方々に一言お願いします。
連動トレーニングは学びの体系がしっかりと構築されている為、社会人になってからでもしっかりと正確な知識と技術を身につけられる為、医師、その他医療職種のスタッフや学生の方でも自分の強みを増やす事ができるので、学ぶ事をお勧めします。
今後の目標をお聞かせください。
趣味で行っている私のフルマラソンのベストタイムは「2時間35分31秒」なので、連動トレーニングを実施して、「2時間29分30秒切り」を目標に自分の個体差と向き合い、練習に励んでいきたいと思います。